そんな数のカスタムアイテムがはたして必要あるのか、という声が聴かれるやもしれませんが、できてしまったものは仕方がありません。数はなにより、それだけのフレーバーテキストとそもそもの発案がなかなかの苦労だったように思います。とはいえ、これもまったくの無鉄砲から生じた結果というわけではありません。
具体的に、まず12の街とそれよりも少ないいくつかの固定マップがある場合、それぞれに必ず一人、街であれば二人以上のユニークNPCとそれに対応するクエストが存在することになります。そしてクエスト一つに対してやはり最低でも一つのカスタムアイテムが報酬として必要になりますが、カスタムテキストではプラチナ硬貨と金貨を生成することができないため、実際にはそれに変わる最低二つ以上が必要になります。加えてネフィアの主、あるいは中立NPCの初期装備、即ちランキスやラグナロクに相当する固定アーティファクトも当然のごとく存在し、もちろん竜窟のようにクエストを伴わないダンジョンや謎の貝のようにランダム生成される固定アーティファクトも必要になってくるわけですから、こうなれば100という数はむしろ必然といえるほどです。
かねてより本ワールドはスタートアップワールドであることを明記していましたが、ここにきてそれを翻し、通常のワールドへと移行することをご報告させていただきます。
スタートアップワールドの仕様に関しては当初から、初期物件が完全に自宅としては機能しない、バージョンアップ時のつつがない移行の可否という二点を不安視していたのですが、それらとは別に、想定よりも地域間の距離に由来する襲撃レベルが高くなったことで、初期のPCではグローバルマップの探索に無駄な困難を伴うだろうという問題の浮上と、ごく低レベル向けのクエストがゲームとして端的につまらない、即ち実装とそれに必要な労力が見合わないという事情から、思い切って切り捨てたというのが顛末です。結果、本ワールドはグリズリー級、つまりレベル10程度から段階的に探索・遠征・定住を進行していく想定のゲームバランスとなりました。
およそイークの洞窟から混沌の城までのすべての段階に適当なクエスト・ネフィアを用意しており、そこそこの時間は遊べるものと思います。
長らく懸念事項であったモングラの問題を広く知られた素材、及びその加工によって解消したことで、作業量の大幅な削減を実現することができました。
当初はポトレ(とりわけユニーク)にせよマップチップにせよ、素材を他作者様の利用するものと被らせるのはどうにも申し訳が立たず、また忍び難かったために極力控えてきたのですが、 ただの敵対NPCを一体用意するのに1週間近くかけるのはさすがにおかしかろうということで、モングラに関しては一部重複もご容赦いただければと思っております。
その一方、同じく労力の削減を目的とした屋内ダンジョンへのランダム階層の導入により、 せっかく用意したCNPCがろくに配置できないという事態にも直面することになったのですが、 これもゲーム性に関わるとはいえない問題で、おそらく製作者以外に気にする人もいないでしょうし、 完成後によほど暇があれば固定階層の追加も検討しよう……というぐらいに気持ちを留めています。